メイちゃんと、チャイ①
お元気ですか?
今日は、チャイ開発のお話を。
「チャイ作らない?オリジナルの。」
店長はいつも楽しそうだ。入り口を作る天才。
その日から、めいさんのチャイ開発は始まって、これはそれをはたから見ていたわたしが書く、傍観記である。
こよりどうのオリジナルドリンクはいつもキャスト(接客担当)のスタッフが開発している。
試行錯誤の連続で、季節のドリンクを作ってきた。
オリジナルのチャイはハードルが高そうだなぁ♪とわたしは思う。人ごとだから、語尾には ♪ がつく。
メイちゃんが、某茶葉専門店が開催するチャイ作り講座に誘ってくれたからノコノコと着いて行く。小春日和の渋谷を、2人で歩く。
講座は思っていたよりも興味深い構成になっていて、まず初めに世界のチャイ紹介があった。
へぇー♪
ほぅ。
わぁすてき♡
なるほどー、、、
などの感想を呟きながら、脳内で世界の旅をする。イメージ通りどの国のチャイも、魅惑的だ。
日本で認識されているスパイスミルクティーではなく、世界ではお茶全般のことを「チャイ」と呼ぶらしい。へえー♪
モンゴルの遊牧民が、プーアル茶をブロック状に固めた磚茶(だんちゃ)を削って煮出し、ヤギや馬のミルクと岩塩を加えたチャイは、生きるための飲み物。味噌汁のようなもの。ほう。
世界一の紅茶消費国のトルコでは、チューリップ型の小さなガラスのカップで、ストレートティーに角砂糖をいくつか入れて日に何度も飲む。チャイハネという寄合茶屋もたくさんあり、どこでもいつでもチャイの時間をとる。
二段重ねのヤカン、チャイダンルックはそのビジュアルが親子のようでかわいい。会場にかざられていたものはいかにもトルコらしい絵付けがされていた。わあすてき♡
インドがイギリスの植民地だったころ、美味しい茶葉が自分達の元には残らず、すべてイギリスへ運ばれていった。手元に残った茶葉のカスをおいしく飲もうとしたのが今のミルクやスパイスと煮出したマサラチャイだそうだ。なるほどー、、、
こんな風に、チャイへの関心が高まりまくったころ、いよいよグループでのチャイ作りが始まった。
つづく
writen by suzuko