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日々の愛嬌。

お元気ですか?
降っていた雨は、止みましたか?
『愛嬌』という言葉が好きです。
英語では、チャーミング。
フランス語では、シャルマン(ト)。
韓国語では、エギョ。
と、
かわいい、キレイ、素敵とは別の、『なんとなく憎めない愛らしさ』というニュアンスを持つ、それこそ愛嬌のある言葉があるようです。
わたし達の日々は、暮らしにまつわることを慌ただしく繰り返すことで過ぎていき、愛嬌に溢れたそれを、抱きしめる余裕がなかなかやってこない時期もあります。
例えば、こよりどうに来てくれる小さな子を連れたママやパパを見ると、今のわたしは愛嬌しか感じないけれど、渦中にいた頃はまるでそんな気持ちにはなれませんでした。
小さな靴を履かせるのも面倒で、小さな手を洗うのも面倒で、ねぇママ、ママ、ママ、と呼ばれるのも、面倒だった。こんなに可愛いらしい出来事を、面倒だと思う自分にも嫌気がさして、そんな日々が、早く終わってほしいと思っていました。
だからわたしは、小さい子を連れたママやパパを見かけると、目の前で奮闘している彼らと、ついでに過去の自分に、テレパシーを送ります。
届け。と思いながら。
『あなたの日々もあなた自身も、とても健気で、とてもチャーミングだよ。少ししたら子供たちは自分でご飯を食べて、自分の好きなことをしてるよ。元気だよ。』と。
そしてその声を、昔いつかの公園で、子供の手を洗いながら、聞いたのです。
確か、雨が降ってばかりの6月の晴れ間だった気がします。

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