お月見プレート【鏡花水月】
毎日ただ暮らすだけでも色々なことがあり、たくさんの人と交われば、わたしたちの表現できる範囲では、どうしようもないようなことばかりです。
わたし達はそんな中、瞬時に振る舞いや発言を選択しているけれど、本当はそんなスピードでこなせるわけもなく、、
何が言いたいかと言うと、日本に古くから伝わる『お月見』、あの不思議な時間についてなのです。
もともとは収穫への感謝や豊作への願いを込めた儀式ですが、そこから少し離れてしまったわたし達も、その夜だけは黙って月を眺める時があります。
わたしは幼い頃から、あの言葉のない時間に、安心することがありました。誰もが表現することを逃している、だけど大切なこと、声を出せば違ってしまう、本当のこと、誰かへの想い、純粋な願い、伝えたいこと、美しいイメージ、、、
こよりどうカフェの『お月見プレート』は、
ぽっかりと空に浮かぶ月(レモンのコンフィ)
水面に映る月(オレンジの寒天とマンゴーの月影)で、大事にしたい観念的な【鏡花水月】なことを、
季節の果物やお団子や米粉のケーキで、暮らすことや糧となる当たり前に大事なものを、表現しました。
そのどちらもが、同じくらいに大切なんだということを、お月見は思い出させてくれます。
こよりどうカフェの姉妹店こまちカフェでも、9月11日(水)から、25日(水)まで、お月見プレートをお出ししています。
こまちカフェは、「月に咲く花」と言われるキンモクセイのお茶をつかったスイーツなど提供予定です。
今年の中秋の名月は、9月17日(火)だそう。
人々が思わず月を見上げる日、お月見。
月の裏側は地球からは見ることができません。だけど、想像することはできます。
それと同じように、モノにもコトにも言葉にもならない美しい何かに想いを馳せて、どうぞお召し上がりください。