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こまちの珈琲 - 仰ぐ –

こまちカフェオリジナル珈琲 仰ぐ の販売が始まりました。

保土ヶ谷にある『フェアコーヒー』さんが、こまちカフェのために豆を選びブレンド、焙煎してお届けしてくれる珈琲豆です。フェアコーヒーさんは、フェアトレードを大切に、様々な方と働くことを大事にされている工房です。

工房にお邪魔し、代表の方からたくさんのお話を聞いたり、豆の選別作業を見せて頂いた時、『ひとみたいな工房だな』と感じたことを思い出します。工房の雰囲気と代表の方の雰囲気が同じで、シンプルではない、独特の面白さや有様が感じられ、ワクワクしました。

いざカフェオリジナルの珈琲を開発する時、担当スタッフが語った珈琲への想いは、かつてヘトヘトだった自分に友人が淹れてくれた、自分のための一杯の珈琲のおいしさ。

誰もが人知れず一生懸命なのを知っているから、カフェに来てくれた方に珈琲を通してくつろぎを送りたい、花束を送る時のように。

その想いをベースに、珈琲が好きなスタッフが集まり、フェアコーヒーから届いた4種類のサンプルをひとつずつ試飲し、評価していきました。

その珈琲豆には、物語があるか。(産地や生産者などの背景) どんな人でも飲みやすいか。

ブラックでも飲めるか。

香りがあるか。

カフェにあるカカオのケーキと合うか。

淹れ方や温度によっても味が変わる珈琲を何度も試飲し、みなで話をして、 そして決まった珈琲は エルサルバドル ダンテ農園 コスタリカ ラクエスタコミュニティ のブレンド珈琲。 口に含むと、ふんわりとしたクリームのような甘味と、 夏みかんを彷彿とさせるやさしい柑橘系の味が絶妙に絡み合います。

珈琲なのにハーブティーのような香り。その香りに包まれながら椅子に深く腰掛けて窓の外を眺めたくなる、、、 そんな珈琲になりました。 そんな風に、カフェに来たお客様には、くつろいでほしいと思っています。

人がふと空を仰ぐのは、どうしてなのかわからないけれど、珈琲を飲むことと同じように、少しだけ、立ち止まりたい時なのかもしれません。

こまちカフェの珈琲 仰ぐ
どうぞ、ごゆっくり。

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ー仰ぐー

カフェを出る

いつもよりも大きな歩幅で歩く

背筋を少し伸ばす

空を仰ぐ

曇った空にピントを合わせると

思っていたよりカラフルだったものだから

立ち止まる

青でも 白でも グレーでもない

ふいに さっき買った珈琲豆が香る

どんな色だったか思い出せない

確かめたくて 歩き出す

歩きながら

空を仰ぐ

何色でもない空が

何色でもない夕焼けに

刻々とかわっていった

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